本を片手に、暮らす・遊ぶ・働く

読書の記録を中心に、自分の関心ごとや気づいたこと、考えたことを記しています。

“図書館”に関連するマンガのご紹介

子育て中の方には、図書館にお世話になっている方も多いのではないでしょうか。

私自身も、図書館まで徒歩5分という環境に引っ越してきたこともあり、この3年間で約2,000冊もお借りしてきました。

そのうち95%は絵本、4%ぐらいが児童書です。

おかげさまで、こどもたちは本当にたくさんの本に出会うことができています。

 

そんなこんなで図書館にお世話になっているうちに、図書館をテーマにしたマンガにも出会いました。

 

図書館好きの方、ぜひ読んでみてください! 

 

一つ目:図書館戦争

有川浩さんの小説を、忠実に再現してくれたマンガです。

 

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各巻ともに、冒頭に「図書館の自由に関する宣言」というページがあり、4つの項目が記されています。

 

その最後に、

図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る

との一文。

多様な書物を手に取れることのありがたさ。

それを手放さないようにしなくてはいけない、と引き締まる思いです。

 

二つ目:図書館の大魔術師

現在進行中のファンタジーです。

 

 

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この本の中で「書が世界を作る」という言葉が出てきます。

当たり前のように「人が書を作る」と考えていますが、自分を顧みればどれだけ本に影響を受けてきたのかは容易に想像できました。

改めて、本を作る人の仕事に感謝です。

 

三つ目:図書館の主

私設図書館の司書さんのストーリーです。

 

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まるで処方箋を提供するが如く、さまざまな著作を独創的な視点でリフレーミングしてくれます。

これを読んだことで、物語にもさまざまな捉え方があることや、意味づけの仕方はその人次第であることを感じました。

図書館に関するマンガの紹介は以上です。

 

たくさんの実体験を積むことで学んでいくことはもちろんですが、時間やお金、社会倫理など一人の人間では、体験し難いことや体験できないことも多くあります。


例えば、宇宙や月に行くこと。

例えば、動物や虫になりきってみること。

例えば、戦争や飢餓に身を置いたり、死んでみること。

 

そのようなことを学ぶには、書物は大変有効です。

これからも我々に多様な書物を提供してくれる図書館を応援する意味で、紹介してみました!


 

 

 

 

 

絵本の選び方④

受賞作から選ぶ

 

芥川賞直木賞があるように、絵本の世界にも「賞」というものがあります。

賞ごとに審査基準が異なりますが、それは主題からそれますのでここでは割愛します。

 

私が絵本を選ぶ基準は

「自分が価値を感じられるか」

ということ。

 

そのため、

「この賞がおすすめ!」

とか

「この賞には偏りがあるので、、、」

といった話をするつもりはありませんし、読み手としてはあまり意味を感じません。

 

ではなぜ、賞を参考するのかというと、単純に
たくさんの作品がリストアップされているから

 

リストを眺めて、ご自身が気になるタイトルが見つかったら、「ポチッ」としてみてはいかがでしょう。

日本国内であれば、

▼日本絵本賞

こちらから、大賞を含めた全ての受賞作が見られます。

全国学校図書館協議会|日本絵本賞過去の受賞作品

 

こちらは2004年の大賞作品。

こんな風に言葉では表現はできないかもしれないけど、「泣く」ことについて考えているんじゃないかなと思わせてくれます。

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こちらは2008年の翻訳絵本賞。
絵本に合わせて、世界地図を用意するとさらに広がります。
日本では実感することは少ないかもしれませんが、世界では戦争が行われています。


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海外で有名なものとしては、

コールデコット賞

アメリカで行われているものです。

以下に大賞受賞作がリストアップされています。

コールデコット賞 - Wikipedia

 

1957年の受賞作です。

SDGsなど自然環境に対する意識が高まり、新たな価値が生まれているように感じます。

そのスタートは「木がいいなあ」という気持ちや体験ではないでしょうか。

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2003年の受賞作。

とにかくポジティブで前向きなうさぎさんの姿を追ううちに、気づいたら自分が励まされたような気持ちに。。。

絶版のようですので、お早めに!

 

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続いて

▼国際アンデルセン

こちらは、現在「作家賞」と「画家賞」の2部門で、作品ではなく作家さんの功績を称える形になっています。

国際アンデルセン賞 - Wikipedia

日本人では、赤羽末吉さんと安野光雅さんが画家賞を受賞なさっています。

 

ケイト・グリーナウェイ賞

こちらはイギリスの賞です。
日本語で出版されているのでは、少なめかもししません。

自宅にあるこれは受賞作でした。知らなかった。。。

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このほか、

▼MOE 絵本屋さん大賞

というものもありました。

絵本屋さん大賞|絵本のある暮らし|月刊MOE 毎月3日発売

近年は、ヨシタケシンスケさんの作品が多く並んでますね。

 

2021年の3位にラインインしているコチラ。

淡々とストーリーが進んでいきますが最後に、、、。

子どもだけじゃなく、人との関係で疲れ気味の方にもおすすめしたい絵本です。

 

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以上です。

 

リストはあくまで参考に!

最後はご自身の直感を信じて、読んでみましょう!!

 

絵本の選び方③

作家さんで選ぶ

北野武さんの映画や村上春樹さんの小説が発表のたびに注目を浴びるのは、それまでの作品に多くの人が心を揺さぶられた経験があるので、まだ見ぬ新作にもなんだかの期待を抱くからです。
当たり前ですが、絵本にも作り手が映し出されています。
絵や文章のテイストというだけでなく作家さんが考える、
 
絵本や読書の意味、
 
子どもの姿や心理、
 
遊び方や学び方、
 
親子の在り方、
 
友達との関わり方、
 
物事の捉え方、
 
など様々なメッセージが含まれています。
多くの絵本を出版なさっているということは、それだけ多くの方が作家さんのメッセージに共感しているとも言えます。
好みがあるので必ずしも満足できるとは限りませんが、多くの人が支持する作家さんやその作品と出会うだけでも意味があると思います。
また、時がたち自身の環境、心境、価値観の変化により、新たな発見が得られる可能性が高い絵本だとも思います。
「そもそも絵本作家さんを知らないな」という方は、まずは以下の作家さんから手に取ってみてはいかがでしょう。
 
きっと、一度は目にしたことがある本があると思いますよ。
(下記のリストは、私の好みですのであしからず)

五味太郎さん(五味さんだけで数百冊楽しめます!)

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加古里子さん(科学絵本もオススメです)

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中川李枝子さん(何回読んでも、食べたなくなる。。。)
 

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馬場のぼるさん(11ぴきのねこシリーズはもちろん、こちらで言葉遊びも楽しい)

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安野光雅さん(はじめてのすうがくシリーズもおすすめ)
 

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甲斐信枝さん(見るだけで楽しめます)
 

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かがくいひろしさん(だるまさんシリーズでおなじみ!)
 

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せなけいこさん(ちょっぴり怖いけど、読みたくなる)
 

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筒井頼子さん
 

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まだまだたくさん素敵な作家さんがいらっしゃいますが、今回はこの辺りで!

絵本の選び方②

 
「自分が好きだと感じるものを選ぶ」です。
 
「当たり前~」と言われてしまいそうですが、こと絵本に関してはこれが結構難しいんじゃないかなと思ってます。
 
なぜなら、「絵本を与えることは教育の一部」だという認識があるから。
絵本が子どもの学びや育ちに影響を及ぼすことは、私も同意です。
ただ絵本=教育、という図式になることは避けねばならないと考えています。
 
時折
「我が子が〇才なんだけど、なにか良い絵本はありますか?」
という質問をもらうことがあるのですが、その時に「こどもに読ませるべき本」というニュアンスを感じることがあります。
そんな時に私が伝えるのが、今回の選び方「自分が好きだと感じる本を選んでみては?」。
 
こどもにとって、絵本は遊びのひとつです。
だからこそ、こども自身が絵本を通して感じることを大切にしたいと思っています。
大人が「読ませるべき」という意識で選んだ絵本を読み聞かせるとしたら、どんな態度になるでしょう。
途中で気が逸れたとしても「ちゃんと聴いて!」と叱ったり、「(この本の通り)おもちゃは独り占めせずお友達にゆずってあげるのよ」とお説教しそうになりませんか。
これでは、こどもにとって楽しい時間になるはずがありません。
倫理、道徳、教養などの視点で読ませたい、読ませるべきと考えるのではなく、「自分が好きな本を共有したい」という思いで選ぶことで、読み聞かせのやり方や言葉がけも変わるでしょう。
 
こどもにしても
「お父さんお母さんはこんなのが好きなんだなぁ」
と気持ちのつながりを感じ取るのではないかと思います。
 
「自分が好きだと感じる絵本がない」という方。
図書館などには絵本を紹介する冊子がおいてあるので、深く考えずその中からまずは10冊程度読んでみてください。
自分自身の心がくすぐられる本、そうでない本があることを感じられると思いますよ!

ちなみに、私が「好き」と感じる絵本の一部をご紹介。

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わかっているけど我慢できない。そんな人間(ネコ?)らしさが好き

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いせさんの絵と長田さんの詩が調和が美しく、引き込まれます

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空気感がなんとも心地よいです。こんな時間を過ごせるようになりたい!


こうして並べてみると、自分の価値観や嗜好が反映されていることがはっきり見えてますね〜

絵本の選び方①

こどもが関心を持っているコト・モノが登場するものを選ぶ

とてもシンプルで、どなたもやっているな当たり前のことかもしれません。
けれども絵本選びに慣れない方や、それなりの冊数を読んできた方は、選ぶ視点で悩みがちです。
「原点回帰」というイメージで、絵本選びに迷ったら使ってこんな視点で選んでみましょう。

「散歩に行った公園でどんぐりをひろった」という時には、どんぐりが出てくる絵本。 

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「電車に乗って出かけた」時には、電車が出てくる絵本

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とまあ、こんな感じです。
子どもたちにとって、自分が知っているものが出てくるだけで安心ですので、単純に絵本に目が向きやすくなるわけです。

また選挙が間近になると、街には選挙看板がたち、ポストにも関連するチラシが複数届きますよね。
そうすると、子どもから当然のように
「選挙ってなあに?」
という質問が飛んでくるわけです。
このように「疑問を抱く」と言うのも関心の一つです。
そんな時、こんな絵本はいかがでしょ。

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おとなから説明を受けるの違い、ストーリーに乗った「選挙のイメージ」を得ることができます。

ちなみに我が子は、来年には小学校入学です。
こども自身が、「小学校」とか「一年生」というタイトルの本を選んでますよ。

 

こどもたちの関心は日々変化していきます。

季節の移ろいや、幼稚園・家族の行事予定などの視点で、事前に絵本をチェックしておき、こどものタイミングに合わせて絵本を紹介できるとページをめくってくれることでしょう。